世の中は生成発展する
世の中は激変しつつありますが、非常に速いスピードで変化していることは分かっていても、いったい今後どのように変わっていくのか?というと意外に分かっている人は少ないようです。
椛D井総合研究所の船井幸雄先生は著書「これから10年本物の発見」(1993年10月20日発刊)に次のように書いています。
時代は日々生成発展しています。50年前より現在の方がはるかに良くなっています。50年後は今よりきっと良くなっているはずです。
良くなるといってもまっすぐ直線的に良くなるのではなく、昼と夜が、あるいは春夏秋冬が繰り返すように、状況をさまざまに変化させながら良くなっていきます。
人間社会でいえば平常時と非常時を繰り返しながら良くなっていきます。
平常時には世の中は大きく変化しません。
人々が平和に暮らし文化が発達します。そのような時代が続くとやがて非常時が来ます。非常時というのは世の中の変わり目で、世の中が大きく動きます。
戦争や天変地異や画期的な技術革新などが起きて人間社会を大きく変動します。
こういうことを繰り返しながら人間は進歩し、世の中が少しづつ良い方へと進んできたのです。
ここで一つ問題なのは人間はエゴの強い存在であるということです。
人間は知恵はありますが、我執を持っています。我執とは自分中心主義のことです。そこに慾がからむとつまらないことをやります。
金銭欲、所有慾、権力慾、名誉慾、こんなものの虜になって、せっかく築いた前の時代や、それよりも良い今の世の中を今度はつぶす方向へ持って行ってしまうこともあります。これまでの人間の歴史はこの繰り返しだったと思えます。
過去、地球文明は何回も発達してはひっくり返ってきました。あるところまで来ると、必ずひっくり返してもとの木阿弥になる何かが出てくるのです。
その最大の原因は人間のエゴでしょうが、世の中が日々生成発展するのに、なぜそういったことが過去に何回も起きているのでしょうか?(つづく)