冷戦後におけるアメリカ国防省の指針
ソ連が崩壊して冷戦状態が崩壊した後、アメリカの国防総省は「冷戦後におけるアメリカの国防指針」を発表しましたが、その記事が1992年2月8日、ワシントンポスト紙に掲載されました。
それによれば、アメリカは世界の超大国である。
超大国として冷戦後の世界秩序を維持していくためには、@政治力、A軍事力、B経済力の三つが常に世界のトップでなければならないとの条件をあげており、この三つの条件のうち、一つでも他の国が台頭してくる場合は、その国がたとえ同盟国であってもアメリカは単独ででも軍事力を行使する。というものです。
ここで注目しなければならないのは“たとえ同盟国であっても”というのは日本を指しているのであり“単独ででも軍事力を行使する”という点です。
なぜならば、クエートに武力侵攻したイラクを攻撃するに際しては、国連で協議し、国連加盟国の賛同を得たうえで、連合軍としてイラクを攻撃しました。(湾岸戦争) “単独ででも”というのは怖いです。
アメリカとはこんな国なのでしょうか?
政治力、軍事力については世界中がアメリカの実力を認めています。
しかし、経済力に関しては、必ずしもアメリカがトップとは言えません。
反対にアメリカの財政赤字は世界でトップです。
世界で最も借金をたくさん抱えている国がアメリカなんです。
軍事的対決が軽減された現在、アメリカの脅威となるのは経済力ということになります。そうすれば現在アメリカ最大の仮想敵国は(米国国家安全保障会議議題国・議長は大統領)は日本(1990年代・今は中国)ということになりそうです。
政治力も軍事力もない日本が対米配慮するのはやむを得ないことかもしれません。
お金についての基礎知識
お金の仕組み http://anti-rothschild.net/main/01.html
金融の歴史 http://anti-rothschild.net/main/02.html
銀行という名の搾取システム http://anti-rothschild.net/main/04.html