時代が変わる!(村長著書 ザ・智閥 連載17回目)

吉田松陰の「飛耳長目」に学ぶ

吉田松陰は情報を非常に重要視した人です。松陰は長州(山口県)萩で松下村塾を開き多くの人材を育てたことはよく知られています。

松下村塾で学んだ人材は、幕府を倒し、明治政府の要人として活躍したことはあまりにも有名です。

要人たちは日本近代化の中核となり、薩摩藩の人材たちと並べられ長州閥と呼ばれました。

 

吉田松陰が松下村塾を主宰していたのはわずか1〜2年に過ぎません。具体的には1857(安政4)11月開塾し、翌年12月安政の大獄で入牢、そして1859(安政6)5月には江戸に償還され、その年の1027日に処刑されています。

 

したがって、牢獄の中から塾生を指導していたとしても、わずか2年そこそこ、にも関わらず、あれだけの人材を輩出したのは、いかに吉田松陰の教育方針が素晴らしかったかを証明しています。

 

吉田松陰の教育は、「読み、書き、そろばん、論語」なども教えましたが、“日々起こっている時事問題をテキストにしなさい。なぜこんなことが起こるのか、起こることが国のため、国民のために良いことか、悪いことか? 問題点があるとすればどうしたら解決できるか、そして良くするためにどうすれば良いかをみんなと考えなさい。そして解決のために実行しなさい”ということを教育の基本としました。

 

授業も畑を耕しながら、一緒に酒を酌み交わしながら、語り合うという松陰の教育は、記憶することではなく討論することが主体でした。いわゆる双方向教育です。特に情報に関しては敏感であったし、塾生たちには情報の重要性を常に言い聞かせたといわれます。

 

吉田松陰は「飛耳長目」(ひじちょうもく)という言葉を好んで使ったそうです。

直訳すれば“耳をそばだてて良く聞きなさい。目をしっかり開いてよく見なさい”世の中の出来事に常に敏感であれということです。

ですので、松陰は積極的に旅をしました。短いときでも1ヶ月、長いときには4ヶ月間にわたり日本全国を旅したという記録があります。

 

松陰は1853(嘉永7)3月、下田に来航していたペリーの黒船で、アメリカに渡ることを企て、ペリーに懇願しましたが、断られて渡米に失敗し、これが原因で萩に戻され牢にぶち込まれてしまいます。

 

松陰の旅の範囲は広範囲で南は九州から北は青森にまで及んでいますが、幕末の日本人でこれほど大掛かりな旅をした人は他にいません。松陰は旅に大変熱心でしたが、いつも目的を持っていました。

 

“日本は今、欧米列強国から植民地にされようとして狙われている。植民地化を防ぐために国を守らなければならない。しかし、国防対策を立てるにしても自分自身が実際に現地の状況を知らなければ何もできない。自分の目で日本各地の実態を見極めたうえで考えをまとめよう”と飛耳長目を自らが実践したのです。松陰は情報の大切さを自らの命を懸けて教えたといえるでしょう。

(つづく)

ザ智閥 時代は変わる 完結しました

原先生が、1999530日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、

若干の修正加筆をして連載していたザ智閥 時代は変わる

200932255号「何か良いビジネスはないか!」で完結しました

皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし

原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います

 

また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事はこれで終わりですが

原先生の智閥 造りの活動は、今、本格的に始まっています

しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが

もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています

2011724日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって

本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが

その準備に向けても、着々と動いています

もうすぐ、すごいことが始まりますよ

 

しかも、時代が、10年前に、原先生が

予測していたように、動いていることは

皆さんも、記事を読めば分ると思います

もう残された時間は少ないです

2009年には、もう縁とチャンスもないと思います


しかし、残念ながら、ホームページでは

皆さんに、これ以上はお知らせできません

伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです

 

 

だから、是非、皆さんの中で何かを感じたら、ぜひ、私までご連絡下さい

2009年の原先生の活動をご説明したいと思います

本当に大切なことです。よろしくお願いします

岩谷正

ennohanakikusakaeru@ybb.ne.jp

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