カタカムナのご縁 伊藤祭主の話

 祭主邸での磐座の見学が終ると、全員、祭主邸の2階の大きな、30人は楽に入る部屋に全員が集まると、カタカムナと物理学者の楢崎皐月先生の話をして貰いました。それを菊が、要約させて頂きますと、カタカムナの文献を、謎の男性から与えられた人は、楢崎皐月さんと言います。

 この楢崎皐月さんは、第二次世界大戦に実在した一流の物理学者でした。陸軍の仕事で、満州にも行って、製鉄所長として、満州の吉林などにいたそうです。

 その時に、彼は娘々廟に詣で、その地で信奉を集めていた老子経道士・慮有三(らうさん)老師に出会い、楢崎皐月さんが、日本は、中国から、漢字、漢方医術から始まって、いろんなものを教わりましたというお礼を言うと、次のような話を聞かされたそうです。

 それは、「老子の古伝」として伝えられら言葉によれば, 我々が, シナ民族固有の文化と思っていたもの(易・漢方医術・製錬法・老荘哲学・堯舜(ぎょうしゅん)の理想政治等)は, 日本上古代の文化の流れをくむものである。日本の芦屋のある先住民に感謝しなさいというようなことです。それまでの常識では考えられないことをいわれたのです。

 そして戦後、そんな楢崎皐月さんが、日本に帰って、星製薬・星社長のもとで働いていましたが、その星社長のもとを離れた翌年の昭和24年(1949年)に、彼は兵庫県・金鳥山で穴居実測調査をしていました。そこで怪人物、平十字(ひらとうじ)と出会うのです。
楢崎皐月さんが、そこで、泉に調査のために、何か妙なものを仕掛けるから、動物達が、水を飲めなくて困っている、すぐにどけろといわれ、言われたことをすぐに実行したら、翌日、上機嫌で現れて、お礼にと言って、古い文献を見せてくれたのです。それがカタカムナ文献というものです。

 しかも、その人物は、自分は平十字(ヒラトウジ), 父はカタカムナ神社の宮司, この巻物は, 父祖代々「御神体であるから, 見たら目が潰れる」と言われて, 厳しく秘匿されて来たものであることを告げたそうです。それでそれに驚いた楢崎皐月さんが、それを貸してくれてお願いしても、駄目だと断りましたが、文献を写すことは承諾してくれました。

それで、平十字は、「お前さんたちの足で険しい山坂は大変だから, オレが持って来てやる」と言い、それから二十日間、楢崎のところにせっせと通ってくれたそうです。これが、カタカムラ文献なのです。

 そしてそれを、楢崎皐月さんが、調べていくうちに、そのカタカムナ文献は、古文書といったものではなく、歴史書ではなく科学書だということが分かってきました。何と、そこには、「宇宙の成り立ち」「宇宙の特徴」「物質や生命の発生の仕方」「生命の本質」から「農業や製鉄技法」「病気の治療法」「人間の考え方」「商人道の心構え」までが表わされていたといいます。

要するに、今から3〜5万年前のカタカムナと呼ばれる日本人が、直感した宇宙や物質の構造や生命の本質、それらの関連性を捉えた「哲科学」が説かれているというのです。
それで楢崎皐月さんは、その文献を基に、今の現在人ではなかなか理解できない方法で、いろんなものを開発していくようになりました。

それが電子水といわれているものや、土地に炭をまいて、癒しに地にしたりする農業方法で、昭和33(1958)年に「静電三法」として「植物波農法」「物質変性法」「人体波健康法」に体系化しています。その後、楢崎皐月さんは亡くなりましたが、カタカムラの研究は、弟子に引き継がれています。

 その弟子の一人で、直弟子なのが、宇野多美恵さんで、伊藤祭主さんは、そんな宇野多美恵さんたちと親交がありましたが、今は、その宇野多美恵さんも亡くなったそうです。そんな話を聞かせて頂いたのです。


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