Counter

縁の花

      (魂が成長する正直な心と心のネットワーク誌)

               第150号

      日本・原爆開発の真実

            ♪「五島勉さんのすばらしい活動」♪

 紫陽花の尊敬する五島勉さんが、天が喜ぶ大きなお役を果たしました。

 一冊のすばらしい本を書いたのです。

 紫陽花はそれを読んで、久しぶりに感動しました。

 やはり、五島勉さんはすごい人です。

 是非、皆さんにも、五島勉さんの最新作「日本・原爆開発の真実」を読んで欲しいと思います。

 また、「日本・原爆の真実」の本の中で、広島に住んでいる、「天皇の真実」の河内正臣さんが、二度も紹介されています。

 合計すると、約、12ページ以上に及ぶ、異例の形で、登場しているのです。

 紫陽花は、それを河内正臣さんから教わって、慌てて読んでみましたが、本当に嬉しくなりました。

 今迄、河内正臣さんは、重要な天皇に関する資料を、いろんな著名な方に送っていましたが、どの先生方も、それで天皇の真実に目覚めて、本で書いても、河内正臣さんの事は書こうとしなかっただけに、五島勉さんは、ジャナリストとして、本当に正直な方だと思います。

 紫陽花は、ますます五島勉さんの事を尊敬するようになったのです。

 しかし残念ながら、「日本・原爆の真実」の本は、あまり売れていません。

 五島勉さんの事ですから、ある程度は売れていますが、昔のパワーはない感じです。

 紫陽花は、その事を考えると、この本が出るのが、19997月よりも前だったらと残念でなりません。

 たぶん10万部か20万部は最低でも売れたと思います。

 多くの人が、「天皇の真実」に目覚めたのです。

 ですが、そんな五島勉さんの実力も、ノストラダムスの19997月の予言が、外れたと思われてからは、さっぱりみたいです。

 本屋さんで探すのも苦労しました。

「何だ、五島勉は。19997月に恐怖の大王が降ってくるなんていっておきながら、何も降ってこないではないか。オゾン層が破壊されて、紫外線が降ってくるとか、散々、人を脅しといていいかげんな奴だ」という事になっているみたいです。

 昔からの五島勉さんのファンの紫陽花からしたら、考えられない事が起こっています。

 河内正臣さんからも、五島勉さんは、いろんな人に責められて、以前の元気がないと聞かされていたので、少し心配していたのです。

でも、紫陽花は、今度の最新作「日本・原爆の真実」を読んで、安心しました。

いえ、五島勉さんの本当の活躍は、これからだと確信したのです。

 何故なら、19997月のノストラダムスの予言の解釈が外れたのは、何かの大きな意味があって、天が五島勉さんや他の研究者の人達に試練を与えているだけだし、五島勉さんは、それを乗り越えようとしていると思ったからです。

 これからの五島勉さんの活躍こそ、真の活動だと直感したのです。

 たぶん昭和天皇の事も、1冊で終わる事無く、今後も追求してくれると期待しているのです。

また天は、天皇の真実のような、多くの人の力で、世界中に伝えないといけない大仕事は、決して有名な人を使わないともいいます。

 だって、19997月より前の五島勉さんの実力だったら、今から紫陽花が出る幕も、河内正臣さんの活躍する幕もないからです。

 多くの人が「天皇の真実」に目覚め、河内正臣さんを無視して、いかに自分が、天皇の事を伝えていたかのようにいう人が、何人も登場してきて、本当の人は消されてしまうのです。

 だから天は、本当の真実は、一気にではなく徐々にしか広がらせないといいます。

 多くの人が、それぞれの立場で活躍する以外に、魂同志の約束を果たしていくしか、普及させる道はないのです。

 ですから紫陽花も、紫陽花にどれぐらいの役が、天から与えられているのか、どうか分かりませんが、縁の花のホームページに載せる事で、精一杯紫陽花なりの役を果したいと思います。

 どうか皆さんも、「天皇の真実」に目覚め、自分なりの役を果して下さい。

(天よ、縁の花にも「天皇の真実」を伝える一端の役、縁を与えて下さってありがとうございます)

 

           ♪「五島勉さんの今までの功績」♪

 五島勉さんの新しい活動の事を書きました。

だけど、皆さんの中には、五島勉さんの事を知らない人もいると思います。

大きな本屋さんで、若い店員の女性の人に、五島勉さんの新しい本といっても、全然通じない事に、紫陽花自身驚きましたが、紫陽花の年代なら、「ノストラダムスの大予言」の五島さんといえば、大抵の人は知っていると思います。

簡単にいえば、ノストラダムスを日本で最初に紹介したジャナリストなのです。

こういえば、紫陽花は、縁の花の読者である皆さんなら、殆ど、「あの人」となると思うのです。

しかし紫陽花は、そんな皆さんでも、五島勉さんの評価は低いと思います。

「ノストラダムスの予言なんか全然当らないじゃない。心配して損したわ」という程度だと思うのです。

でも、五島勉さんの本は、最初の「ノストラダムスの大予言」からすべて買って、読んでいる紫陽花からしたら、例え、ノストラダムスの19997月の「恐怖の大王」の予言が外れたとしても、五島勉さんが、今までにしてきた功績は、すごいとしかいいようがありません。

本当にすごすぎるのです。

それを恐怖の大王の解釈が外れたからといって、世間の人が、今までの事をすべて帳消しにするのは、紫陽花からいわせたらあまりにも酷い話です。

だった、紫陽花自身も今回、この第150号を書くに当って、改めて調べてみましたが、五島勉さんのすばらしい本はたくさんあります。

 その本の多くで、普通の人が1つ見つけられたら、本当にすごい真実を、本を出す為に何個も見つけているのです。

 つくづく天才だと思います。

 何故ならノストラダムスの予言シリーズで考えてみても、まず、最初の「ノストラダムスの大予言」の本を読んで、紫陽花のように、人類の未来に対して、漠然とした恐怖感を持って、本当の世界に入るきっかけを与えられたと言う人は多いですし、「ノストラダムスの大予言U」では、1999818日に、(ノストラダムスの生きていた頃の七月は、今のカレンダーでいえば八月)グランドクロスと言う、何万年に一度という現象が、太陽系で起こり、地球は、太陽や月、火星、木星、土星、冥王星、海王星などの惑星によってちょうど、イエス・キリストが十字架で磔にされたと同じような状態になる事を詳しく取上げました。

 それ以後「グランドクロス」という言葉を、たくさんの人がいうようになったのです。

しかもその上に、他にも極ジャンプといって、南極や北極の地軸が突然変わる恐怖や、ノストラダムスだけでなく、イエス・キリストや聖書も、中東の争いが、第3次世界大戦になる可能性があると予言している事を簡単に指摘しています。

どれもその後、多くの人が、後追いを始めたのです。

また「ノストラダムスの大予言V」でユダヤ人の潜在意識にある民族の怨念の意識が、中東の動乱の可能性を招き、人類を滅亡においやる可能性が高い事を詳しく書きましたし、「ノストラダムス大予言W」では、自分達以外の人類を滅亡させようとする、フリーメソンなどの秘密組織が存在する事を暴きました。

「ノストラダムスの大予言X」では、人工衛星などに住む新しい人類の誕生の可能性と、日本が人類の滅亡する未来を変える可能性、別なものになる希望も紹介してくれています。 

 どれも多くの読者に感動を与えましたし、実際に、今からみても当っているのです。

その上に、ノストラダムスシリーズは、「日本編」「中東編」「希望編」「地獄編」などもあります。

「ノストラダムスの大予言・日本編」では、人類の未来が夢でみえる「ヨエルの娘たち」と呼べる、新しい新人類が日本の中で密かに多く誕生していること、「ノストラダムスの大予言・中東編」では、イラクのフセイン大統領の事や湾岸戦争の事も、ノストラダムスが予言し、湾岸戦争が終わっても、イスラエルとパレスチナとの問題を解決しないかぎり、将来もっと大きな中東戦争が起こる事を予言している事を紹介しています。

「ノストラダムスの大予言・希望編」では、ロシアのエリツィン大統領の登場と政策の失敗をノストラダムスが予言している事や、何よりも、世界破滅を防ぐ使命が、日本にある事を強く指摘したのです。

だけど圧巻は、「ノストラダムスの大予言・地獄編」で書いた、エルニーニョ現象の真の理由が、海底深くにある海底火山が活発に動いているからではないかという、世界各国が隠しているかもしれない情報をあばいた事です。

これが本当なら、今、インド洋などの、世界中の海の海水温度が上がっている理由は、海底火山の活発な活動にあるという事になります。

本当に何とかしないと、日本や世界は大変な事になると、五島勉さんは、ノストラダムスシリーズのいろんな本で訴え、日本人や世界の人の意識が変わったら人類が滅亡する運命は防げるという希望を与えてくれたのです。

だから紫陽花は、これらの本をみて、何とか、日本や世界を救いたいと思いましたし、そういった人は紫陽花だけでなく、全国に何万人といるはずなのです。

はっきりいってその功績だけでも絶大です。

一部の人の中には、五島勉さんが、ノストラダムスの事を書いた事で、多くの人が、人類に不安を持つ事になった罪は大きいといいますが、それは五島勉さんの本意ではありませんし、それを補って十分な貢献、人類の未来に警報を発信してくれたと思うのです。

しかも五島勉さんの貢献は、ノストラダムスシリーズだけではありません。

紫陽花は、真の貢献は、「ノストラダムス大予言」以外にあると思いますが、五島勉さんは、他にもすばらしい事を教えてくれました。

 まず「カルマの法則」で、早くから人間が何度も生まれ変わっている事と、その時に人間とは思えない事をしている意識の低い人は、カルマの法則で、人間に生まれ変わる事ができない事を詳しく説明してくれました。

 続編になる「アマラの法則」では、霊の存在に着目して、悪い意識を持って死んだ人の中には、地球以外の星にいって、罰として人間の意識を持ったまま、他の生物、げじげじ虫にされたり、逆にいい意識を持って死んだ人は、天使人類として進化して、生きている人を影から応援する霊になったりするという意外な話をしています。

 しかも宇宙は、アミタという一つの巨大な生命体だといったり、その宇宙、アミタを動かしている、アマタという空極の精神、空極の超意識がある事、そのアマタが宇宙で起こる全ての出来事や、全生物の生も死も、すべて、ありとあらゆる事を支配しているといったりして、紫陽花や読者を心底驚かせました。

 その上、その事を教えてくれたお釈迦様は、ほかの誰も達した事のない深い悟りによって、ご自分が前世何者だったのか、自分の前世がどれほどたくさん重なっているか、正確に思い出し、その事を、仏教の経典の中に残しているというのです。

 そんな仏教を学んでいる人が、びっくりするメガトン級の情報を平然と書いているのです。

 また他にも「1999年以後」でヒットラーが実は、預言者である事を書いたり、「聖徳太子『未来記』秘予言で、聖徳太子も、日本が誇る預言者で、未来記という、聖徳太子が残した預言書がある事も書いたりしました。

 今、多くの人が、後を継いで、いろんな書物を残しているのです。

 だけど圧巻は、「幻の超古代帝国アスカ」です。

 この本で、日本の飛鳥と同じ地名の名前アスカが、インドにある事から始まって、五島勉さんは、今の人類の前、2万年、3万年前にもっと文明が進んでいた、地球規模の「アスカ」という文明があった可能性が高い事を突き止めました。

 その証拠が、世界中に残されている、アスカと非常に似ている地名です。

 例えば南米のペルーにはナスカ(ここはアスカではないという意味)という空から見なければ分からないぐらいの大きないろんな動物や人間の絵を書いた地上絵で有名な土地がありますし、他にもアラスカとか、イギリスのアスコットの近くには有名な石の建造物のストーンヘンジやアリューシャン列島には、アトカ、キスカ、アッツ、アトラスカという島々が並びます。

 これらの土地の名前は、アスカの名前が、それぞれの地方で少しずつ変化したにすぎないというのです。

紫陽花は、これは知った時には、感動して声も出ませんでした。

 五島勉さんがいった事は、学者の世界では無視されているような感じですが、紫陽花は、この五島勉さんの業績は、人類の歴史に残ると確信しています。

 でも、五島勉さんの業績は、他にもたくさんあって、とても紹介しきれません。

 紫陽花が評価する本の題名だけでいっても、「ノストラダムスの大秘法」や「第3の黙示録」「ユダヤ深層予言」「アジア黙示録」「イソップの物語の謎」『「1998年日本崩壊」エドガー・ケーシーの大予告』「ファティマ・第3の秘密」「ツングース恐怖の黙示」があります。

それらの本で、五島勉さんは、ローマ法王庁が封じ続けていたスペインのファティマ地方に現われた聖母マリアのメッセーがある事や、シベリアで原爆が広島に落とされる前に、原爆以上の大きな爆発があった事も、誰よりも早く教えてくれましたし、ノストラダムスの予言は、カバラの大秘法を使っている事や、誰もが知っているイソップ物語に、今の人類に対して、約2500年前の古代ギリシャから発信された生き残りの指針が隠されている事、エドガー・ケーシーは日本の滅亡ではなく、日本経済の悪化を予告している事など誰も気がつかなかった真実も教えてくれました。

どれも謎が深く、深層は五島勉さん一人では完全に突き止められなくても、紫陽花は最初に言い出した五島勉さんの功績は、輝いていると思います。

直感力というか、真実を追究する力や見抜く力、本当に五島勉さんは羨ましいぐらいあるのです。

とても紫陽花なんかでは太刀打ちできる人ではないのです。

だから是非、皆さんも、試練を乗り越えて、生まれ変わった、これからの五島勉さんに注目してあげて下さい。

新しい本も買ってあげて欲しいのです。

どうか、よろしくお願いします。

(天よ、これからの五島勉さんに大きなエネルギーをもっともっと与えてあげて下さい)

 

♪「彦坂忠義博士」♪

 五島勉さんの新作「日本・原爆開発の真実」(究極の終戦秘史、米国を戦慄させた破壊力と昭和天皇の決断)は、日本が生んだ、一人の天才教授の悲しい話から始まります。

 それが、五島勉さんの出身大学、東北大学の理学部で活躍された、彦坂忠義さんなのです。

 しかしたぶん、皆さんの多くも、彦坂忠義さんの事は知らないと思います。

 紫陽花もまったく知らなかったからです。

 でも若い頃の青年、彦坂忠義さんやその友人の仲間達は、東北大学がある、仙台では伝説になっています。

 五島勉さんも、よく、東北大学の教授達から、彦坂忠義さん達の話を聞かされたといいます。

 今から約、70年前、戦前に、当時からみたら100年以上も未来から来たような、不思議な話をしていた青年達は、まるで宇宙人のようだったというのです。

 というのも彦坂忠義さん達は、原子物理学を研究している研究者で、普通の人が聞いたら、さっぱり分からない話をしているのです。

 しかも彦坂忠義さん達の話は、当時のアインシュタイン博士やオッペンハイマー、ボーアなどの欧米の一流科学者達もまだ到達していなかった、原子核内部の正確な構造もすでに分かっていました。

 彦坂忠義さん達は、欧米よりも早く、原子核内の内部構造を正しく掴み、いずれそこから引き出されるだろう、巨大な破壊エネルギー、核兵器が誕生する事も予測していたといいます。

 何とその核エネルギーをどう制御し、防止し、無力化していくか、そんな現在でも解決されていない問題を、仙台の町を歩きながら、熱く語っていたというのです。

 そんな今までの常識では考えなれない事を、五島勉さんは教えてくれ、紫陽花や読者を熱くさせるのです。

 というのも、戦前の日本の科学技術は、まだまだ欧米のレベルからみれば、遅れていたと思われています。

 実際に、太平洋戦争でも、日本はゼロ戦などが活躍していた頃は強かったですが、レーダー、潜水艦を見つけるソナー、空母用カタパルト、対潜水艦技術、時限信管などの欧米の科学技術による新兵器が出てくると、米国に押されてしまって、見事に敗北しました。

 欧米の物真似は得意でも、新しいものを開発する力はなかったというのが常識だし、紫陽花もそう思っていたのです。

 だけど、五島勉さんは、そんな思い込みを破ってくれました。

 彦坂忠義さん以外にも、皆さんもご存知な、戦後すぐにノーベル賞を受賞した、湯川秀樹さんや朝永振一郎さんの研究や、こうした人達を一時徹底的にコーチした荒勝文策博士などによって、日本の物理学のレベルは、相当進んでいたというのです。

 特にあまり知られていませんが、荒勝文策博士は、日本の領土の台湾で、原子破壊の実験にあえて挑んで成功させています。

 後の本格的なサイクロトロン(粒子加速器)の製作にもつながる重要な第1歩を歩いているのです。

 だから日本の物理学は、欧米にも決して負けていなかったと、五島勉さんは断言しました。

 日本は経済や政治・社会がどん底の危機に落ちた時、明治維新の例からいっても、思いもよらぬ危機を跳ね返す新しい力や世界を超える頭脳を生み出せる土壇場再生型の力のある国だといっていましたが、紫陽花もそう思うのです。

 しかし残念ながら、そんな日本の若き頭脳は、もう一つの日本の悪い習性が出て、実る事はありませんでした。

 彦坂忠義さんの研究にしろ、他の日本の物理学者の研究にしろ、世界恐慌と軍国主義の始まりが重なって、見向きもされなかったそうです。

 特に、彦坂忠義さんなどは、研究室に机を与えられただけで、何の研究費も貰えずに、自分の頭脳だけで、陽子と中性子が強い未知の力で引き合いながら、階層的なポジションを取って存在するという、その当時第一人者と言われていたボーアも及ばない事を見抜いているのです。

それをもう少し皆さんに分かり易く書くと「陽子と中性子が原子核内ではっきり分かれ、しかもその間に、宇宙最大のエネルギーが潜んでいる。だから人類は、それを悪用せずに制御しなければならない」という事まで理解して研究していたというのですが、日本の学界や経済界は、そんな彦坂忠義さんの研究を認めようとはしなかったのです。

同じ日本人の基礎研究は決して認めようとはせず、欧米が認められて慌てて、認めるという日本の学会の、トップの悲しい習性が出たのです。

ですから彦坂忠義さんは、そんな自分の研究を理解しようともしない日本の物理学の学会に失望すると、同じ東北大学の研究者の勧めで、米国の物理学会専門誌「フィジカル・レヴュー」に、「原子核エネルギー(利用)新法に就いて」という論文まで送っています。

よくあるパタンですが、日本から離れて海外に目を向けたのです。

だけどその論文は、「フィジカル・レヴェー」や、来日したボーア博士に会って話をしても認められなかったそうです。

その当時、学問的には極東の一小国にすぎない日本の、一介の若者の時流に反した説だけに無視されたそうですが、それで彦坂忠義さんは、日本の学界でも一生認められる事はなくて、苦難の人生を送ったわけなのです

だけど紫陽花は、五島さんの文章を読んでいる内に、そんなふうにした米国の「フィジカル・レヴェー」やボーア博士よりも、日本の学界のトップには、本当に頭にきました。

同じ日本人として、日本の学界の現状は、今も封鎖的で、どれだけ多くの才能ある人達が、認められずにこの世を去っているかと思うと悲しかったのです。

しかし五島勉さんは、日本の学会も悪いけど、米国の学会にも大きな疑惑があるといいます。

欧米の学会は、日本の彦坂忠義教授の画期的な原子核理論を無視し、嘲笑っておきながら、実はその論文のすばらしさを認め、盗んでいた形式があるからです。

それが証拠に、彦坂忠義さんの論文が出てから、急速に欧米の学会で理由もなしに、ボーア離れが起きています。

ボーア教授の理論「陽子と中性子は分かれずに一体になって、ごく小さな液滴の形に似た原子核を作っている」では核爆発が起こるはずがなく、欧米はそれをあっさり捨てると、密かに彦坂理論を受け入れると、一気に原子爆弾の開発競争に走ったというのです。

五島勉さんはその事に対して、とことん追求していくと世界の原子物理学だけでなく、今までの日米関係とか白人の優位性さえも根本的に、ひっくり返してしまう疑惑だと書いていますが、紫陽花はその可能性もないとはいえないと思います。

英国やドイツ、米国などの、白人の国家の科学者は、白人同士で密かに結んでおり、日本人など他の民族の、科学者の研究を今もマークしているのかもしれないのです。

と同時に、五島勉さんはその後、欧米は狂ったように、核エネルギーの爆発に研究を勧めている中で、日本の彦坂さんや湯川さんは、その核エネルギーの爆発をどうやって制御化し、無力化するかという研究をしていたかという日本と欧米の考え方の違いも教えてくれました。

湯川秀樹教授がノーベル賞を取った後、核兵器を亡くす平和運動をしていた事は知られていますが、彦坂博士は、まったく安全原子炉の開発をして、平和利用の道を探っていたというのです。

というのも原爆を作る時も原発を動く時も、原子内部が不安定で壊れやすく、強い放射線が出ている危険物質、ウラン全体から、たった0.7%しかないウラン235を慎重に分離して材料として使うのですが、彦坂博士は、235とは違う、残りのまったく使い物にならないと思われている原子内部がわりと安定していて、放射線も出さずに強固で壊れにくいウラン238に目を付けて、非常に長く、危険がなく、安定したエネルギーを取り出す研究をしていたと言うのです。

もしそれが完成していたら、日本や世界は、無限に取り出せる安定したエネルギーを手に入れる事が可能になります。

五島勉さんは、欧米の研究者達が、核を爆発させようと研究している中で、たった一人彦坂博士だけが、平和利用という視点で考えていたと誇らしそうに書いていましたが、まったくその通りです。

五島勉さんの「日本・原爆の真実」の本の前半は、そんな彦坂忠義さんや仲間達の存在に、今も殆どの人に知られていない日本人の平和の心があった事を教えてくれたのです。

日本人の科学者の持っていた精神に、同じ日本人として誇りを持たせてくれたのです。

 

          ♪「日本の原爆開発に隠された秘密」♪

 しかしそんな核エネルギーを平和利用したいという、彦坂博士や湯川博士の願いと違って、日本の物理学者達も、核兵器の開発に血眼になる時代がきます。

 五島勉さんの本では、日本海軍がハワイを奇襲した頃からだそうですが、アメリカやドイツが必死で原爆というまったく未知な爆弾を開発しようとしているという情報は、日本国内にも、海外のスパイから入っており、日本も、米国やドイツに対抗する意味でも、本格的に開発を始めたのです。

 その事は、皆さんの中にもご存知な人もいると思います。

 日本も欧米に対抗して、原爆を開発しようと研究したのは事実なのです。

 でも今までの常識では、日本の原爆の開発は全然進まなかったと言うのが、通説になっています。

 原爆の開発は、米国のような超大国でも大変な、国家規模の膨大な予算を必要としており、貧乏国で、科学技術も発展していなかった日本では、少しも開発は進まなかった。

 日本の原爆開発は、暗号名、マルニまたはニ号の研究は見事に失敗したと、日本だけなく、世界中で信じられていたのです。

 だけど五島勉さんは、その常識を「日本・原爆の開発の真実」の本の中で覆しました。

 日本の原爆開発は、急ピッチに進み、米国より先に、原爆を開発する可能性があった。

 昭和天皇が研究を止めさせなかったら、日本が世界で一番、最初に使用する国になっていたと、すぐにはとても信じられない、世界があっと驚く事をいったのです。

 というのも五島さんの本によれば、日本の原爆開発のリーダーは、東大卒からヨーロッパに留学し、そこでボーア博士からは、東洋人の唯一の愛弟子として遇され、後にドイツの原爆開発を進めた、ハイゼンベルグ並べて、ボーア門下の東西の二大逸材といわれた、仁科芳雄博士だといいます。

 この仁科芳雄博士を中心とした日本のエリート中のエリートの人達に、原子爆弾の開発を依頼したのは、日本陸軍の変り種、航空技術研究所の主催者安田武雄中将であり、それをあとおししたのが、東条英機総理大臣と参謀総長の杉山元元帥で、それまで原子力の平和利用を研究していた、仁科芳雄博士は、日本を守る為に開発を承知したというのです。

 しかも五島勉さんは、日本の開発使用とした原子爆弾は、米国が開発使用としたものとは大きく違うとも教えてくれました。

 仁科芳雄博士や、安田武雄中将は、欧米のように、原爆を大量の民間人までも殺す、大量破壊兵器を作るつもりはまったくなく、あくまでも軍事基地だけを破壊する、ミニ核兵器、日本版原爆を開発しようとしていた。

 はっきりいって、ミニ核兵器だから、米国よりも早く完成する可能性があったという訳なのです。

ただ、それでも紫陽花は、正直言って、その五島勉さんの説には、ジャナリストとして、よく調べているなあと感心する一方、あまりの内容に、最初読んだ時には絶句しました。

とても信じられなかったのです。

だけどよく考えれば、五島勉さんのいう通りかも知れない気もしてきました。

日本が誇るソニーなどの企業の製品を見るまでもなく、日本が、何でも小型にする能力が高いのは、疑いがありません。

ラジカセやウォークマンなど、今あるものを小型にした上で、より使い易くするのは、日本人の得意技です。

米国が作った広島や長崎に投下した原子爆弾よりも破壊力は小さいけど、その分原料になるウラン235の少ない、超ミニ高性能原爆なら可能だったのかもしれないのです。

何故なら、それだと日本の原爆開発の最大の弱点、国内では殆ど取れない(福島県の石川山で少し取れた)どころか、植民地でさえ、ウランが産出できず、同盟国のドイツの潜水艦で運んで貰う以外、方法がなかったという問題をある程度解決できたからです。

2、3個なら持つ事は出来たのではないか。

そんな可能性がまったくなかったわけではないのかもしれないのです。

紫陽花はそう思えるようになりましたし、米国が、日本の原爆開発、ドイツのUボートが、ウラン235を積んで、日本国内に入るのを、必死に妨害しようとしたのは事実なので、米国も何かの確証を五島勉さんのいうように得て、日本はゼロ戦でも積める、ミニ原爆を造っているかもしれないという恐怖を覚えていたのかもしれないと思ったのです。

でも、紫陽花の驚きはそれだけでは終わりませんでした。

そんな紫陽花に、五島勉さんはもっと驚かせるような情報を教えてくれました。

それが、東條英機総理大臣や杉山元元帥が計画した、サイパン島のB29基地への原爆投下作戦やハワイの米太平洋艦隊に対する第2のパールハーバー作戦です。

東條英機総理や杉山元元帥は、この作戦で、マリアナ諸島や硫黄島まで占領し、B29を使って本土を爆撃する米軍を一気に押し返そうとしたといいます。

そんな幻の計画があり、その為に日本軍は、厚木基地に集結した日本海軍の最後の高性能戦闘機200機、それに乗せる最高性能の火薬爆弾と新魚雷、70機の陸軍爆撃機と、それが無理なら、潜水艦からミニ原爆を積んだ小型の水上機をカタパルトから発信させる作戦を用意していたという話があるというのです。

それを五島勉さんは、今も生きている大作戦のメンバーの息子や娘さんや、元ジャナリストなどの人達を何人も取材した事で突き止めたのです。

しかもその作戦の首領、元杉山元帥は、核兵器を積むロケットさえ開発しようとしたといいます。

おそらく、ドイツからの技術を貰った上での事でしょうが、日本は、核兵器を積んだミサイルで、米国の基地を攻撃する事さえ考えていたというのです。

それを皆さんが信じるか、信じないかは別として、五島勉さんは、ジャナリストとして、そんな日本の隠された真実を掴もうとしていたのです。

 

               ♪「昭和天皇の決断」♪

皆さんに、日本が最後に計画した、超ミニ高性能爆弾を使って、マリアナ諸島やハワイを攻撃する大反抗作戦があった事を紹介しました。

実際には、実行されていないので、幻の作戦になりましたが、日本が、終戦まじかな時期に、本当にそんな作戦を実施する力があった事が証明できたら、世界を驚かす事は間違いないと思います。

米国が完全に太平洋戦争の勝者だともいえなくなるのです。

しかしそんな作戦が、実行されようとした証拠はありませんし、そこまで突き詰めた五島勉さんも、何故中止されたのか、その理由も分からず正直、ここで取材は止まったそうです。

やはり大戦末期の日本には、そんな力はなかったのではないか。

大本営発表という嘘の情報を平気で流していた日本の軍隊の体質や、アメリカの飛行機を竹やりで落とそうとした話を思い出すにいたって、そんな作戦は幻想でなかったのか。

追い詰められた日本の軍の指導者が、藁にもすがる思いで作り出した妄想、机上のもので、日本の原爆開発は、やっぱりまったく進んでいなかった。

五島勉さんはそう考えるとがっかりし、この企画を忘れようとしました。

 「日本・原爆の開発の真実」の本は、没になろうとしたのです。

 でもそんな五島勉さんは、一つの縁によって救われました。

 それが広島の河内正臣さんの縁です。

 というのも河内正臣さんは、五島勉さんと縁を持つと、何かを感じ、何回か「天皇の真実の資料」を送っていたそうです。

 だけど五島勉さんは、本の中で告白していますが、河内正臣さんの手紙や資料の中に、天皇とか国という文字がやたらあるので、早く今の憲法を変えて、日本もアメリカを助けて戦えと言う右翼の人だと思って殆ど「天皇の真実」の資料は見ていなかったのです。

 ですが、5回目ぐらいに送ってくれた資料の中に、現在の今上天皇は、即位なさった直後と、その翌年の、即位の御大典の時、国民と全世界158カ国の元首や代表の前で、二度も「国民の幸福を願い、日本国憲法を守る」と誓っていますという内容の資料をみて、誤解を解いたそうです。

 河内正臣さんは、マスコミや誰も気がつかなかった、天皇が平和憲法を守ると誓っているというものすごく重大なことを指摘しており、五島勉さんは、河内さんが単に戦争を煽る右翼ではないと見直して、他の「天皇の真実」の資料を見たのです。

 そしてそこで、五島勉さんは、自分が求めていた日本の原爆開発の隠された真実の決定的な資料を見つけると驚いてしまいました。

 それが、杉山元帥から盟友の岩田幸雄にだけに託されたある話なのです。

 というのも岩田幸雄さんは、大戦中、日本最強の情報機関を作って活躍した人で、世界各国の原爆開発の状況を命懸けで探り、その実態を写した極秘フィルムさえ入手しています。

 その情報から、杉山元帥は、世界の動きを知り、日本の原爆開発を進めたのです。

 だから杉山元帥は、日本の原爆開発が中止になった時に、岩田幸雄さんだけには、その真相を明かしています。

 日本の原爆開発に目処がつき、いよいよマリアナ諸島やハワイに原爆投下作戦を実行しようと計画し、喜んで貰えると思って、東條英機首相と二人で、昭和天皇に奉上しにいった時に、昭和天皇から承認して貰えなかった。

 意外にも昭和天皇は、完成間近な日本の原爆開発を、世界的な視点、世界平和から考えて、中止するという、誰もが驚くべき決断をしたというのです。

 何故なら、その時に、東條英機首相と杉山元帥の話を、昭和天皇は静かに聞くと「数カ国がその新兵器開発を競っているとの事だが、日本が最初に開発し使用すれば、他国も全力を傾斜して完成させ使ってくるようになるであろうから、全人類を滅亡させる事になる。それでは、人類絶滅の悪の宗家に日本がなるではないか。またハワイに投下する計画との事だが、ハワイには、日本の同朋が多数移住し、現地民とともに苦労し今日を築きあげたところである。そのような場所に新兵器を使用することには賛成しかねる」と反対しているからです。

 しかも五島勉さんは、その時の昭和天皇は、まったく原爆と言う核兵器の存在する意味を理解できなくて答えたのではなく、反対に原爆の存在の意味、威力を、世界の指導者の中で、ただ一人明確に理解していたといいます。

 というのも昭和天皇は、1944年の春頃、まだ日本の原爆が必死に研究していた時に、誰に聞いたのかは分かりませんが、「理研」に行って、仁科博士を訪れ、「ウラン爆弾」について博士から直接説明を受けているからです。

 その時に昭和天皇は、原爆の持つ威力の凄まじさを知りました。

 それが証拠に、昭和天皇は、仁科博士を訪れた後、異例の形で、手紙を書いて質問をしています。

 原爆の持つ本質や、核の前途に、昭和天皇は、確かめたい事があったのかもしれないのです。

 ですからそんな昭和天皇の見事な決断に恐れおののいた東條英機首相は、日本の原爆開発を中止すると、そのまま首相を辞任し、それでも昭和天皇の為に、諦められずにいた杉山元帥は、開発を続けさせていましたが、開発していたミサイルの事故が起き、それを知った昭和天皇に呼び出され、「まだやっていたのか」と強く諌められたというのです。

 それでさすがに杉山元帥も、それ以上は進められず、日本の原爆開発は完成間近で中止になっています。

 岩田幸雄氏は、そんな驚くべき真相を杉山元帥から聞かされ、「かくも天皇の心を煩わせた責任をとって、日本が勝っても負けても、私は自決して陛下にお詫びする。お前だけには、民間人ながら日本の為に命懸けで情報集めてくれたのでいうが、他の誰にも絶対にいうな」と遺言されていたというのです。

 だから岩田幸雄氏は、戦後も、自決した杉山元帥との約束を守って、誰にもその事はいいませんでした。

 日本が原爆を開発しようとしていた事はふれられたくない事だったし、天皇が原爆の開発を止めた事を知ったら、戦争で日本の国の為に戦った多くの人に恨まれると思って、その真実を岩田幸雄氏は忘れようとしていたのです。

 しかし戦後、昭和天皇が予期したように、核兵器は、米国だけでなく、ソ連や中国、英国やフランスが持つようになり、いぜん核兵器の脅威の下にある現在の世界のことを思い知った高齢になった岩田幸雄氏は、やはりこの事は誰かに伝えておかないといけないと決心すると平和運動をしている盟友の河内正臣さんにだけに伝え、その昭和天皇の御心に感動した河内正臣さんによって、一部の人達に伝えられたのです。

 それを皆さんが信じる、信じないは別としても、日本の究極の終戦秘史であり、米国が日本の降伏の後、真っ先に調べ、闇の中に隠した真実なのです。

 と同時に、五島勉さんは、その昭和天皇の決断で、日本民族は、絶滅の危機から救われたという事も教えてくれました。

 だって日本軍が、ミニ超原爆を開発して、マリアナ諸島やハワイに見事に投下して、B29戦略爆撃機や太平洋艦隊を破壊して、一時日本に迫ってくるアメリカを押し返しても、アメリカがそれで戦争を止めた可能性は低いからです。

 日本がそういったミニ超原爆を何個も持っている事が分かっているなら別ですが、持っていても2個か3個しかない事が分かっている米国は、復習を選んだと思います。

 一部の国民の厭戦の声を無視して、広島型の原爆を、広島や長崎だけでなく、東京、大阪、名古屋などの主要都市にも落としたはずです。

 日本が降伏しても決して許そうとはせずに、米国は、原爆の復習と言う名の元に、米国よりも先に原爆を開発した恐ろしい民族、優秀な日本人を世界から抹殺する為に、何個も落として日本民族を全滅させた、五島勉さんはそう考えていますし、紫陽花もそう思います。

 その昭和天皇の見事な決断で日本の国や日本人は、救われたといってもいいすぎではないのです。

 というのも普通の指導者なら、日本が負け、自分はおそらく米国や英国などの連合国によって、戦争を起した犯罪者として処刑される事が分かっていたなら、本来なら唯一の反撃の手段である原爆開発を絶対に積極的に進めるはずなのに、反対に止める事で、日本の国や日本民族も救ってくれたからです。

 そんな冷静な判断ができる人だった。

 五島勉さんはそういうと、世界中の政財官のトップの多くが、自分の利益だけしか考えない中で、自分の利益というものを考えないという帝王学を身に付けた昭和天皇は、唯一無私の心を持っていたと驚きと共に絶賛しているわけなのです。

 しかも五島勉さんは、昭和天皇は、原爆が日本に投下され、膨大な威力がある事を、実験でなく、世界中の人が確認し、これで日本が負けたと喜んでいた時に、世界の指導者の中でただ一人、この核兵器は将来人類を絶滅させるという事を一番、早く見抜いたとさえいっています。

 欧米の科学者や政治家、あのアインシュタインさえ、ある意味では凌ぐ、本当に偉大な人だといって「天皇の真実」に目覚めると「今迄、自分は、昭和天皇はいい人だが、決断力にかけ、太平洋戦争を止めようともしなかったので、明確な戦争責任はあると思っていたが、それは誤解だった。自分の間違いだった」と本の中で心から反省しているのです。

 だから紫陽花はそんな五島勉さんが、ますます好きになりましたし、正直にいえば、皆さんにも是非、天皇の真実に目覚めて欲しいと願っているのです。

 

 

              ♪「昭和天皇の平和の願い」♪

 昭和天皇が、日本の原爆開発を止め、日本の国や、日本人を救ってくれた事を、皆さんに紹介しました。

 戦後、世界で2番目の経済大国、平和で、物質に恵まれ、自由な日本として繁栄できているのも、あの時の昭和天皇の決断、平和を願う無私の心から生まれた自己犠牲の精神によるのです。

 紫陽花なんかは、本当に昭和天皇に心から感謝したいと思います。

しかし紫陽花が、ここまで書いても、まだ昭和天皇が偉大な人だと言う事を信じない人も、皆さんの中には多いと思います。

 杉山元帥の遺言とかいっても、それが書面としてあるわけではないですので、岩田幸雄さんか、河内正臣さんが自分達で作り上げたといわれたら、反論できませんし、戦後昭和天皇やその側近は一言も原爆の事をいっていないからです。

 今までの戦後、米国が作った常識を捨てられない人は多いはずなのです。

だけど五島勉さんは、そんな皆さんに決定的な証拠として、昭和天皇が、日本国民に戦争が終わった事を始めてラジオで告げた「終戦の詔書」をあげています。

 これは皆さんも知っているとおり「耐エガタキヲ耐エ、忍ビガタキヲ忍ビ」と昭和天皇の実際の声でいったものですが、その中で昭和天皇は、日本が自国の生存のためやむなく太平洋戦争に踏み切ったことや国民が一致してよく戦った事、どうしても戦局が好転しなかったので、本日アメリカなどによる「ポツダム宣言」の受け入れを決めるしかなかった事などを包み隠さずにいって国民に詫びています。

 でもそれだけでなく昭和天皇は、わずか8日後と5日後に、広島と長崎に原爆が落とされた事をふまえて、ある重大なことをいっています。

それを今の紫陽花達に分かるように要約すると「敵アメリカは今回、残虐な新爆弾を投下して、何の罪も過失もない非戦闘員の一般市民を続けざまに殺し傷つけた。その無残な惨害の広がりは、どこまで行くか計算もできないまでになってきた。それでもなお日本がアメリカと戦いつづけるなら、結局、このアメリカ新爆弾の残虐さによって、日本民族の滅亡を招くことになるだけでなく、その延長上には人類文明の破却さえ考えられる。つまり、この新爆弾の使用によって人類文明は破滅して、最初から文明がなかったのと同じ状態になってしまうだろう」と何と昭和天皇は1945814日に、内閣書記官長の迫水氏が書いた下書きの終戦の詔書にこの文章を付け足しているというのです。

ですから五島勉さんは、この終戦の詔書を証拠文章として、昭和天皇が原爆によって、人類文明が将来崩壊する事を鋭く見抜いていた事は間違いないと断言しています。

今なら当たり前の事でも、わずか8日前に、実際に自分自身でみた事もない原爆、新型爆弾の本質を、乏しい情報の中で、正しく見抜く事は、いくら天皇の立場でも不可能だからです。

その前に昭和天皇は、理解していたと五島勉さんは主張するのです。

また紫陽花自身も、その五島勉さんの意見はもっともだと思いますし、十分に決定的な証拠だといっていいと思います。

皆さんが、どこまでその証拠や、河内正臣さんの「天皇の真実」の資料や、五島勉さんの「日本・原爆開発の真実」の本で、昭和天皇の平和の心を理解して、天皇の真実に目覚めてくれるかは分かりませんが、この縁の花で一人でも多くの人が目覚めて欲しいのです。

そして最後に紫陽花は、そんな皆さんに昭和天皇が命懸けで日本の国民の為に残してくれた言葉を皆さんにプレゼントしてこの記念すべき150号を終わりたいと思います。

それが終戦と言う言葉です。

この言葉は、本来なら敗戦と呼ぶべきなのに、アイマイな言葉で本質を隠したなんていわれていますが、真実は、核兵器と言うものが誕生した以上、今度、日本や米国などの大国同士が戦争したら、それは人類の絶滅に繋がると言う事で、日本はもう二度と戦争はしてはならない。

戦争と言うものを終わらせなければならないし、日本はその事を世界の中で率先しなければならないという願いの元で、処刑される事を覚悟していた昭和天皇が、後世の日本民族に残した言葉だと言われています。

日本はその言葉どおり、戦後56年以上、ずっと平和で、戦争も経験せずに、今日の繁栄を得る事ができました。

終戦と言う言葉や、昭和天皇の願いで作られた平和憲法が縛りとなって、日本を守ってきたのです。

だけど今、そんな日本も、アメリカ中枢同時多発テロ事件をきっかけに、小泉純一郎首相の元で、殆ど国会で議論する事もなく、安易に自衛隊を外国に派遣するという大きな曲がりかどに来ています。

もう一度終戦の意味を考えて頂く事を、皆さんにお願いして終わりたいと思います。

では皆さんこれで。・・・・・

平成131027

(天よ、縁の花の読者だけでなく、その背景にいる多くの目にみえない存在を救わせて下さい・・・・・)

(天よ、平和を愛した昭和天皇様や、昭和天皇に忠実に仕えた杉山元帥、東條英機首相、原爆でなくなった人や戦争でなくなった多くの人の魂を救わせて下さい・・・・・)

 

 

 追伸、記念すべき150号「日本・原爆開発の真実」書き上げました。

 いいものが書けたと思います。(河内正臣さん喜んでくれるかな)

 是非、皆さんもこの150号を読んで、五島勉さんの「日本・原爆開発の真実」の本を買って欲しいと思います。

 出版社は祥伝社(non)、著者は五島勉、値段は848円です。

 本屋さんで注文して頂きたいのです。

 本当にすばらしい本です。

 ただ、そうはいっても、紫陽花には、少しだけ、五島勉さんの「日本・原爆開発の真実」に不満があります。

 それは本当によく調べているなあと感心しますが、昭和天皇の事に関しては、まだまだ内容が少ないと思います。

 昭和天皇の決断の所で、涙も出そうになりませんでした。

 一言でいって、書いている内容に、深みがないというか、まだまだ浅い気がするのです。

 それに昭和天皇が、日本の国や日本人の為にしてくれた事は、日本の原爆開発を中止してくれただけではありません。

 河内正臣さんの資料をみれば分かりますが、昭和天皇は、一人で終戦を決断し、戦後、全ての戦争責任を自分一人で背負ってマッカッサー元帥に会おうとしたり、憲法9条、平和憲法を作ったり、国民を飢えから救ったり、国民の自主性と人格を尊重する自由、平等、権利を与えたりと、本当に驚くべき行動をしています。

 太平洋戦争が始めるのを止めようとしなかったのも、敗戦するのは分かっていながら、君主制を重んじていた事と、軍人が日本の政権を動かしている政権を壊し、欧米の植民地になっているアジア諸国の現状を壊す為だといわれています。

 日本の原爆開発の中止と同じような決断を何回もしているのです。

 そこらへんの所も紙面がなかった為か、書いていないのです。

 しかし紫陽花は、それはお役が違うからだと思います。

 それをしないといけないのは、河内正臣さんのお役だと思うのです。

 きっと河内正臣さんなら、いつか、昭和天皇が、日本国民を救ってくれた事を証明し、12千万の国民を泣かせ、天皇様の元で1つにしてくれると思います。

 そんな新しい日本が早く誕生する事を願って、縁の花も「天皇の真実」を広げていくお役目を果たしていきたいと思います。

 ありがとうございました。

 

   五島勉さんの序文 「覚醒の書に捧げる」

 

「真実のメシア=大救世主に目覚めよ」という河内正臣さんの本に、五島勉さんが、メッセージを書いてくれています。

 

 天皇の真実」 縁の花支縁サイト

   縁の花トップページに戻る


    縁の花村 トップページに戻る