大河ドラマ「風林火山」第9話 
「勘助討たれる」 傅役とは・・・

 さて、第9話で、冒頭に、晴信が、板垣に、しみじみと「板垣、そなたこそ、我が父だと思っている」というシーンがありました。菊は、このシーンが嬉しかったです。本当の真実だと思っているからです。

 何故なら、板垣信方は、晴信の傅役でした。傅役とは、多忙な当主に代わって、子供を教育し、立派な当主に育てる役です。はっきり言えば、父親の代わりになる役です。特に、晴信は、長男で、世継ぎになることが、約束されている人物なので、武田家の中で、一番、信頼されていないと、この役は任せられません。どんな父親でも、信頼できない人物に、我が子は任せないからです。

従って、その晴信の傅役になる板垣信方は、武田家の家臣でも、地位の高い重臣で、信虎からも信頼されるぐらいの人物でした。立派に、父親代わりのお役を果たせる人物でしたし、見事に、その役割を果たしたということなのです。

でも、それだけでなく、晴信は、途中から、父、信虎から疎まれ、世継ぎを弟、信繁に取られようとしていました。戦国時代には、よくあることですが、親子といえども、いえ、親子だけに油断ができません。

織田信長、上杉謙信を見ても分かりますが、武将としての才能があるものは、用心されてしまいます。世継ぎにしたら、自分の存在を蔑ろにするのではないかと警戒されるのです。だから、信虎は、晴信の才能が分かるだけに、晴信に跡を継がせようとはしませんでした。本能的に、信玄のすごさ、怖さも分かっていたのだと思います。

しかし、それは、晴信にとっては、辛いことでした。特に、父親である信虎に嫌われるのは、致命的です。自然に、傅役の板垣信方を父と思うのも仕方ないと思います。間違いなく、晴信にとっては、父親は、板垣信方だったのです。

また、傅役の役を与えられることは、板垣信方にとっては、とても家臣としては、名誉の事ですし、自分の本当の子供だと思って、晴信を育てていたと思います。そんな気持ちがないと、傅役の仕事は、勤まらないのです。

だから、板垣信方は、これから晴信の為に、命がけで、御屋形様である信虎を、甲斐から追放する中心人物として動くことになりますし、その後も、晴信の為に、最後まで、尽くすことになります。血は繋がっていないので、実際は違っていても、晴信と板垣の、親子の愛、このドラマでも、大きな見所の一つだと思います。

また、歴史は、皮肉にも巡って、その傅役は、板垣信方から、今度は、晴信の長男、後の義信の時には、同じく重臣の飯富虎昌に引き継がれ、飯富虎昌も、義信の為に、いのちがけで、尽くすことになります。

 駿河侵攻で、対立した義信の為に、父親である信玄を、追放する事件に、無謀で失敗すると分かっているのに関わり、それが発覚すると、義信の身にふりかかった、謀反の疑いの責任を一身に受けて自裁しています。

 傅役とは、そんな悲しい役目でもあったのです。板垣信方、飯富虎昌に、ここで深く、深く感謝したいと思います。ありがとうございます。

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これは、はっきり言って、すごいです

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