筆者より

 

本来ノストラダムスの大予言は、かつて浅利氏がやったように、フランス語、ラテン語の一語一句を読み解いてその詩の真の意味を読み解くものなのです。しかしそれをやったとしても誰も信じてはくれないでしょう。そこで今回も日本語訳を解説するという手法を取らせていただきました。ノストラダムスの大預言は訳者によって訳がかなり異なっているものもあります、これはこの預言の難解さのゆえでしょう。

訳が悪いのか、私の読解力のなさゆえか、かなり無理に解読してしまったところもあるかもしれません。しかしここまで読んでいただいた読者ならばそのニュアンス、ノストラダムスの言わんとしていることは、分かっていただけたのではないかと信じています。

しかしまだまだ分らないことも残されています。日本語訳のままで解説できない詩がまだ半数も残されています。また、地名、国名については、それは地球や宇宙ステーションの比喩であるとバッサリ割り切って解説してしまいましたが、実はもっと深い意味が込められているのです。

 

指導者は多くの人を率いて

天から離れてなれない風俗と言葉で

5000ものクレテ(Creat)とテサリー(tessale)とに             

指導者は逃れ 海上の一角に安住するだろう

 諸世紀1−98

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子 訳 

 

「クレテ」は月のクレーター(cratere)を、そして「テサリー」はシャトル(shuttle)を似たスペルや音声で暗示しているようだ。

「指導者は多くの人を率いて 天から離れてなれない風俗と言葉で 5000ものクレテ(クレーター)とテサリー(シャトル)とに  指導者は逃れ (宇宙の)海上の一角に安住するだろう」。

 

フランス王国よ 汝は大いに変えられ

帝国は他の場所にうつされ

他の礼儀や法をとり入れるだろう

ルアン(Rouen)とシャルトルはそのなかで最も悪くなるだろう

 諸世紀3−49

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子 訳 

 

ノストラダムスの祖国、フランスはよく地球に譬えられている。

「ルアン(Rouen)」とは[roue]を暗示しているうである。「roue」の意味は、「歯車、大歯車、羽根車、観覧車、車刑」である。ルアンとはスペースコロニーを指しているのだ。最後の車刑というのは面白い。車刑とは、車輪に罪人を縛り付け殺した昔の刑罰である。

シャルトルはシャトルであることは簡単に想像がつくであろう。 

「フランス王国(ノストラダムスの故郷・地球)よ 汝は大いに変えられ 帝国は他の場所にうつされ 他の礼儀や法(他の生活様式)をとり入れるだろう ルアン(コロニー)とシャルトル(シャトル)はそのなかで最も悪くなるだろう」。陰謀の失敗でコロニーとシャトルに閉じ込められた人々は、最悪の状態になったのだ。

 

新しい船が航海をし

入った場所に帝国をうつし

ボーケル アーレスは人質をまもり

かれらの近くでかたい岩石の二つの杭(colomnes)をみつける

 諸世紀10−93

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子 訳 

 

アヴェンティーノの丘から声が聞こえる

行け 行け 両側の者ども全員だ

怒りは赤き者どもの血で鎮められよう

リミニとプラートより コロンナ(columna)が逐放される

 諸世紀9−2

「ノストラダムス全予言」Eチ−タム著  流智明 監修 

 

大河の近くで大きな穴をほり

十五の部分に水は分けられ

都市は火 剣 血 叫び 戦乱で

大部分はコロセウムに従う

 諸世紀4−80

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子 訳 

 

上の「コロニー(colomnes)」「コロンナ」「コロセウム」なども、ずばりスペースコロニーを暗示しているようである。他に以前お話したアグリッピナ市、「コローニュ(Cologne)」などもそうである。しかもその意味も植民地、コロニーである。

 

強大なドイツの一隊長

いつわりの救いの手をさしのべるだろう

王のなかの王 ハンガリーを助ける

彼の戦争は未曾有の流血をもたらすだろう

 諸世紀9−90

「ノストラダムス全予言」Eチ−タム著  流智明 監修 

 

陰謀者はアメリカを中心とする白人、アングロサクソン人、、、、ゲルマン系である。当然、その子孫の悪魔もゲルマン系だからだ。

「強大なドイツ(ゲルマン系)の一隊長 (油と小麦を与えるという)いつわりの救いの手をさしのべるだろう 王のなかの王(キリストとして) ハンガリーを助ける 彼の戦争は未曾有の流血をもたらすだろう」。

 

英国王というよりも肉屋にふさわしい男

いやしい家に生まれ 力ずくで国を奪う

信仰に欠け法を守らぬ臆病者 大地を血まみれにするだろう

奴の時代がすぐそこまで近づいている

だからわたしは溜息をつくのだ

 諸世紀8−76

「ノストラダムス全予言」Eチ−タム著  流智明 監修

 

イギリス国王に生まれた若子

それは死に臨んだ父がかれに委ねた国

彼が没すると、ロンドンが彼と論争をはじめるだろう

そして国を返せと息子がいうだろう

 諸世紀10−40

「ノストラダムス全予言」Eチ−タム著  流智明 監修 

 

ノストラダムスは、ゲルマン系の国家イギリス、ドイツなどを悪魔に譬えることも多い。「(そのゲルマン系の)息子が国を返せ」と言うのだ。

 

ドイツで潜水夫の分派がたちあがり

異教を幸せにするために 近くにやってきて

人の心をとりこにして少し受け入れ

ほんの少し払うために門をひらくだろう

 諸世紀3−76

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子

 

ゲルマン系なのは悪魔だけではない。天使もまたゲルマン系なのである。この詩では天使をドイツ、ゲルマン系の「潜水夫の分派」と表現している。

「ドイツ(ゲルマン)で(宇宙の海に潜む)潜水夫の分派(天使的分派)がたちあがり 異教(愚かで残虐な地球人)を幸せにするために 近くにやってきて (宗教で)人の心をとりこにして少し受け入れ (天使への借りを)ほんの少し払うために門をひらくだろう」。

彼らは宇宙の海に潜り地球人を偵察しているのでこんな表現をしているらしい。次の詩なども同じ表現をしている。

 

二人の甥は潜水の立場で

海戦で父たちは地に落ちたが

かれらは高い教育を受けて武力もすぐれ

損害に報復して敵はくずれ落ちるだろう

 諸世紀3−29

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子

 

きりがないのでこれくらいでやめておこう。地名、国名にもこのように何らかの象徴的な意味が含まれていたのである。

この地名、国名の象徴を含めて一語一句読み解く手法については、フランス語に精通したノストラダムスの研究家、彼の祖国であるフランス人にぜひお願いしたいと思っています。まだ解読されていない大切なことが含まれているかもしれません。

また、ノストラダムス大預言の解説に終わってしまったような気がします。しかし大切なことはそんなことではありません。浅利氏は、『彼らの言うことを理解したもののみ救われる』と言いました。はたしてそうでしょうか。現時点でなにもなしにこれを理解できる人間は、いたとしてもほんの一握りです。それも余程のオカルトマニアです。オカルト気違いと言った方が正しいのかもしれません。そんな偏った人間だけを救いたくてこんなことをしてきたのでしょうか。それは宗教についても言えるでしょう。自分の属している宗教に偏った考え方をする人間だけを救いたくてこんなことをしてきたのでしょうか。そんな偏った人間だけを救いたくてこのようなことをしてきたはずはないのです。全人類を救うためにこのような苦労を重ねてきたのです。

天使はこの事実を地球人に理解させるために、新興宗教一つ造るほどの協力をしてくれていません、今のところは。しかし天使とて、自分たちを救うためにそして我々を救うために必死のはずです、なにせ6000年もの年月をかけたのですから。これから必ず実力行使があるはずです。

しかし、ここまで書いてきたことはただの歴史にすぎないのです、彼ら天使が人類全体に学んで欲しいことは他にあったのです。私はそれをこの数年学ばされてきました、宗教の中で。その「金」「宝」は、宗教の中にあったのです。そこで、前作の「真・立正安国論 未来からの最終警告」の核心部である「主とは何か」「地球人の半数以上の同意を」「真・如来滅後五五百歳始観心本尊−宗教者への手紙」を巻末に掲載させていただくことにした。

しかしまだ、『自分の都合のよいようにノストラダムスの詩を並べただけではないか』と言う読者がいるかもしれません。でも、逆にこれだけ都合のよい詩があるなんて異常だと思いませんか。実はノストラダムス自身が諸世紀の序文アンリ二世への手紙の中でこのように並べろと言っているのです。

 

そして海戦では、海が朱色になってしまうので、一人の王がいうでしょう

「海は海戦の血で赤くなった」と。

同じ年に、もっとも恐ろしい疫病が発生し、飢きんの原因となり、

全ラテン地域にキリスト教の最初の基礎がつくられて以来、

決してなかったような非常に大きな災難がありましょう。

そのしるしはスペインのいなかにあるのです。

そこで第三の北の王は、人間の根本的の権利のつぶやきを聞きながら大軍をほう起させ、

王の最後の子孫と祖先の極限までいき、すべてが原始の状態にもどされるのです。

聖衣をまとう聖職者は、以前の地位に復活されますが、

わびしく沈み、異教によって破壊された時代にもどされるでありましょう。

そのとき新旧約両聖書は追放され、焼かれてしまいます。

かくて反キリスト者が地獄の王となるのです。

そしてこの最後の時代に、キリスト教王国のすべてと不信仰者は何年も振れ動き、

またいっそう悲しい戦争があり、町々、市、城、他の建物が焼かれて廃虚となり、

純血な血の流出で破壊されるのであります。

また婦人は結婚させられ、未亡人はうっとりして狂喜し、

未熟な子供たちは町の城壁に逆らって突進し、

多くの悪が地獄の王子サタンによって犯され、

ほとんど全世界は未完成でわびしいものとなりましょう。

これらの事件のまえ、多くの見慣れぬ鳥が空中をさえずり、

「今だ、今だ」とさけぶのでありますが、しばらくして小鳥たちはいなくなります。

このあとで良いひとときが、続きまして、土星(サタン)の統治で黄金の時代がくるのであります。

創造主なる神はいわれます

「神の人々の難儀を聞きながら、サタンは閉じ込められ、深き所にしばられ、

神と人々との間にあまねく平和な時がおとずれる」と。

教会的力はもどり、サタンは何千年もしばられ、そしてふたたび解かれるでしょう。

すべてこれらの姿は、土星、木星、火星などと結合し、

聖書の中で天によって意図されたように、

私の詩のいくつかに散見されるものであります。

私はそれらをいっそう深く考慮し、結合させたいのです。

だがごらんください、おおもっともすぐれた王よ、

あの者はわたしを非難する用意をはじめております。

私はいまや、夜のひとときにそっとペンをとるのでございます。

  諸世紀序文 アンリ二世への手紙

「ノストラダムス予言原典  諸世紀」 大乗和子

 

   注 (     )は筆者。

 

主とは何か

 

預言を読んで一つ疑問に思ったことはないだろうか。不要人類抹殺計画を行ったのも、ある所では主、ある所では彼ら(悪魔)と主語が異なっていることだ。これは不要人類抹殺計画、悪魔の地球侵略、天使の救済、、、すべてが神の計画だと言うことを意味しているのだ。

 

主はすべての物をその用のために造り、

悪しき人をも災の日のために造られた。

  聖書  箴言 16

 

しかし、この計画をもくろんだ神、主(ヤハウェ=エホバ=アッラー)とは何者なのだろうか。天使たちは人間の好むものをよく知っていた。美しく崇高な神のイメ−ジを利用したのだ。創造主であり全能の神の言うことなら、人間たちもきっと言うことを聞いてくれるだろうと。

いや、やはり言っておこう、神はいるのだ。「私(神)は在りて在る」のだ。あまりに新興宗教のようになるのはいやで言うのは避けていたが、やはりいるのだ、宇宙(天)の中心におられこの宇宙(国)を根底から創造し(立て)た大元の神が。この神を日本では天之御中主神、国底立神(国常立神)、大元神(大元霊神、大元尊神)などと呼び、他の神々はこの大元神の別名か分身にすぎない。これは仏教における密教の大日如来と他の仏たちの関係と同じである。

考えてもみてくれ、何の原因もなしにこのすばらしい世界が、すばらしい自然が存在するなんて変ではないか、生命体も単純なものから複雑なものへ進化向上している。何者かの意思が存在しているとしか思えない。

この宇宙を創造した神とは、我々の心、潜在意識とそれに繋がる万物が共有する宇宙意識である。この宇宙を創造したのは人間の心なのである。宇宙意識は平和で幸せな世界を造ろうとした、しかし一度の歴史では、これは無理だと悟った。そこで一度、失敗させ生き残った人々を我々の教育役、天使と悪魔として残したのである。すべては宇宙意識の計画であった。これが神の計画であった。だから、陰謀を実行した人々も悪魔的未来人も怨む必要はないのである。そう、我々の魂は、神自身なのである。神、宇宙意識は、すべてを計画した後人間になってしまったのである。だから以前お話ししたように悪魔の支配が続けば人類は滅びてしまうのです。人類全体が絶望してしまえば、この宇宙は存在意義を持たなくなってしまうからです。悪魔の支配に絶望した人類の意識が宇宙を消滅させてしまうのかもしれない。これが宇宙規模の何かなのであろう。なにせ、神は人間になってしまったのだから。いや、神は人間になってしまったとは、あまりに高慢な言い方かもしれない。

創造主、神、一者、第一原因、宇宙意識、宇宙霊、ブラフマン(宇宙の最高原理)、法(ダルマ)、仏、仏性、空、イデア、天之御中主神、、、、、、、、中国人は人間の生命の底にすべてを生み出す根源的世界を見つけタオ(道、玄牝)、無、天(天帝)、先天の一気、大極(太一)と呼んだ。

呼び方は何でもよいのだが、創造主は、自分の身、霊を刻みこの宇宙のすべてのものを造ったのだ、万物はこの絶対的一者から流出したのである。

この宇宙ができる前、混沌と呼ばれる創造主の気の海があった、そして創造主はその気を使ってこの宇宙の森羅万象を創造したのだ。

この意味では万物は等しい、すべてが神であると言える。しかしありがたいことに人間にその霊の最も高い密度を与えたのだ。我々には宇宙の心、素直な心、本心、良心が与えられた。このすべてを慈しむ心をキリスト教では神の愛(アガペー)と呼び、仏教では慈悲、そして中国人は仁と呼んだ。動物的進化の段階の名残である下等なエゴ、欲望、感情に覆い隠されているかもしれませんが、それが確かに我々の中に存在することをあなたも認めますよね。

それだけではない、人間に他のものにはない想像力と言葉そして無限の創造力を与えたのだ。

人間とは単なるタンパク質とカルシウムの固まりではなく、神の霊と肉体が合体した最高の生命体なのである。人間とは全知全能なる主の霊が宿る神殿(神の宮)なのです。だからこそ天使たちは未来から我々を救うために、そのことを教えるために帰ってきてくれたのだ。

 

神様が天使たちにこうおっしゃった時のこと。

「わしはこれから泥で人間を造ろうと思う。

出来上がって、わしの霊を吹き込んでやったなら、

おまえたちその前にひれ伏して挨拶せよ」と。

   コーラン サード

(コーランはすべて「コーラン」 井筒俊彦 訳から引用させていただく。)

 

イスラム教の教典にもあるように、神、宇宙は地のちり、泥、地球の元素を使って人間を造った。しかし神自身の霊を人間の中に吹き込んだのだ。その霊を人間に与えたのだ。

日本の神社のほとんどの御神体が鏡であるのは、そう言うことだったのだ。我々人間は等しく神の子、宇宙の子、いや、神自身だったのだ。神とは、鏡に映る我々自身だったのだ。

そしてこの宇宙を創造した無限の力は我々の中でまだ活きているのである。神とは我々の外部にあるのではなく、我々の内部にあったのだ。

 

わたしは、この都の中には聖所を見なかった。

全能者にして主なる神と子羊とが、その聖所なのである。

   聖書  ヨハネによる福音書  21章

 

だから聖書は地上天国ができ、宗教がこの地上から消え失せる所で終わっているのです。

神である我々は、すばらしい世界で永遠に幸せに暮らす権利があるのです。

 

イエスは彼らに答えられた、

「あなたがたの律法に、『わたしは言う、あなたがたこそ神々である』

と書いてあるではないか。

  聖書  ヨハネによる福音書 10章

 

あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。

  聖書  コリント人への第一の手紙 3章

 

そして、あなたにゆだねられている尊いものを、

わたしたちの内に宿っている聖霊によって守りなさい。

  聖書 テモテへの第二の手紙  1章

 

「神は、わたしたちの内に住まわせた霊をねたむほどに愛しておられる」

と聖書に書いてあるのは、むなしい言葉だと思うのか。

  聖書  ヤコブの手紙  3章

 

神の戒めを守る人は、神におり、神もまたその人にいます。

神がわたしたちのうちにいますことは、

神がわたしたちに賜った御霊によって知るのである。

  聖書  ヨハネの第一の手紙  3

 

あなたがたはわたしの民ではないと、彼らに言ったその場所で、

彼らは生きる神の子らであると、呼ばれるであろう。

  聖書  ローマ人への手紙 1章

あなたがたはあなたがたの神、主の子供である。

  聖書 申命記 14章

 

その心の秘密が、あばかれ、その結果、ひれ伏して神を拝み、

「まことに、神があなたがたのうちにいます」と告白するに至るであろう。

  聖書  コリント人への第一の手紙 14章

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