風林火山  第26回 志賀城生首三千

また菊は、信長公にしろ、信玄公にしろ、多くのものを惨殺したら、それで終りと考えているかもしれませんが、そんな事はないと確信しています。肉体はなくても、魂は永遠に存在するからです。しかも、そんな御霊が、どこに行くかといえば、肉体はあった時には、顔も見ることができなかった信長公や信玄公の背景に直接、行く事になります。信長や信玄に恨みを持った御霊として、ずっと背景に憑いているのです。

 しかもそんな御霊を、殺すことも、追い払うことは、信長や信玄にもできません。魂は、永遠に不滅だからです。ただし、信長や信玄には、それを守る守護霊や、ご先祖様や、なくなった多くの家臣の御霊がいます。そんな守ってくれる強力な御霊がいるから、生きることができたし、戦国時代と言う乱世を勝ち抜くことができたのです。

 でも、本人も知らないうちに、殺されたり、恨まれたりしている御霊達の影響は、少しずつ大きくなっていきます。知らず知らずのうちに傲慢になっていくのです。大切な家臣を、家臣とは思わなくなるのです。その上に、傲慢になると、ますます、恨みを持った御霊や、動物霊などがついて狂わされます。

 そして信長公は、天下取りまで後一歩、誰が見ても磐石で、隙がないと思っていたのに、家臣の明智光秀を使った意外な方法で、呆気なく本能寺で殺されてしまいました。それまで、歴史の視点で、大きな役目があった信長も、役目が終ると、天のご加護が亡くなると、呆気ない最後でした。その後の織田家のことを考えたら、無念だったと思います。信長を、恨んだ御霊達に、最高の仕返しをされたのです。

 また、それは残念ながら信玄公も同じです。信玄公は、病死なので、信長よりはましですが、やはり、志賀城の兵の御霊を代表する多くの御霊に恨まれています。金山で働かされたり、お金で、売られたりした、女、子供も恨みは大きかったと思います。やはり、こういったことは、なくなった人達の後のことを考えたらするべきではないのです。

 でもそんな信玄公を守った、多くの御霊もどんどん登場します。武田家の為に、戦った武将や兵です。それが、どんどん登場します。是非、今後、なくなった武将や、戦でなくなった兵隊を見たら、そう思って頂けたら幸せです。

 信玄公や勝頼公を守ってくれた背景の多くの武田家の御霊さん達ありがとうございます。
 信玄公や勝撚公を憎んでなくなった、多くの御霊さん、ごめんなさいです。


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これは、はっきり言って、すごいです

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