大河ドラマ風林火山から学ぶ 
49回「死闘川中島」129日放送

 

大河ドラマも、いよいよ来週で、最終回を迎えます。

その最終回で、山本勘助は、川中島の戦いで、

信玄を守る為に、啄木鳥の戦法を見破られた

責任をとって、劇的な死に方をしますし、

信玄の弟で、副将だった武田信繁公や、

信繁の守役だった、諸角昌清も、

死に際を得て、討ち死にしました。

 

しかも、それだけでなく、川中島の戦いで、

初鹿野忠次、油川彦三郎、安間弘家、三枝守直らの

上級武将が、相次いで戦死する事になります。

川中島の戦いの、前半は、武田軍の負け戦だったのです。

 

 

でも、後半は、妻女山から、慌てて、駆け下った別働隊、

12千の兵が、八幡原に到着したことで、

戦の形勢は逆転しました。

武田家が、有利になったのです。

 

 

でも、謙信公は、生き残りますし、

上杉方の名のある重臣は、死んでいません。

この川中島の戦いは、戦場に残ったのが、武田軍ですから、

武田家の勝利といえるのですが、

ほぼ、互角だったのです。

 

 

しかし、キク自身は、人の戦としたら、武田家の勝利と言っても、

天の戦として考えたら、この勝負は、武田家の負けだと思っています。

その理由は、信玄の弟、信繁公や、軍師だった山本勘助を

亡くしているからです。

 

 

特に、その中でも、信繁公は、川中島の戦いで、

生き残っていたら、その後も、信玄公が亡くなった後も、

生き残っていた可能性があります。

その時には、信玄公の弟として、

武田家の中では、本当に重鎮として、大きな力を

与えられていたことは間違いありません。

 

 

きっと、この後に起こる、

信玄公と嫡男、義信との対立も、

間に入って、何とか修復できるように努めただろうし、

それでも、信玄と義信との関係が、うまくいかなくて、

義信公がなくなって、武田勝頼公が、後を継いだとしても、

今度は、諏訪の出だった勝頼と、

武田家臣団が、うまくいくように努めたと思います。

 

 

義信公も、武田家臣団も、

信玄公の弟で、武将としても優れていた

信繁公の言うことなら、従っただろうし、

信玄公も、そう遺言したと思うのです。

 

 

だから、信繁公が、川中島の戦いで、

亡くなったことは、武田家にとっては、大きな痛手でした。

きっと、この後、信繁公が、生きていたらと思うことが、

信玄公や、義信公、信廉公、勝頼公などの武田家の一族も思っただろうし、

武田家の家臣団も、思ったと思います。

その意味でも、本当に、惜しい人物を亡くしました。

皆さんと共に、兄、信玄公を守る為に、

川中島の戦いで、身代わりになった、信繁公の御霊に、

心からのご冥福をお祈りしたいと思います。

 

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