大河ドラマ「風林火山」最終回に学ぶ

　平蔵を通して、御霊が訴えたいこと

平蔵が、川中島の戦いで亡くなりました。

キクは、これは意外でした。

おそらく、山本勘助の首を取るのは、

平蔵だと思っていたので、

その平蔵が、山本勘助の首を討とうとしたのは、

予想通りでしたが、その平蔵に、

矢が当たって、倒れることになるとは、

夢にも思わなかったのです。

だから、これには、正直、キク自身も、

やられたと思いました。

脚本家や、番組を

制作した人達は、よく考えたと思います。

何故なら、キクの予想では、

平蔵は、山本勘助の首を、

山本勘助から貰ったことで、

今まで、自分が、持っていた、

武田家に対する恨みから、

初めて開放されて、

その後、戦の空しさを感じて、

ヒサや、子供たちと、平和に暮らすと

思っていたからです。

しかし、そうはなりませんでした。

番組の制作の人達は、

いえ、武田家の御霊達は、

そんな平蔵に、本当に大きな、役目を与えたのです。

それは、川中島で戦った、多くの名もない、兵達の思いです。

というのも、・・・・・・

というのも、平蔵は、矢を受けた後も、

生きていました。

いえ、必死で、生きようとしていました。

愛する子供や、妻であるヒサの元に、

帰ろうとしていました。

その時の、平蔵の思いは、

「うらは死なないぞ」

「死んだら、帰られない」

「おとうはけえる」

「おとうは、ヒサと一緒にいたい」

「いくさは、もういいだ」

というものでした。

平蔵は、そう残して、倒れたのです。

キクは、そんな平蔵が、その後、生きることができたのか、

できなかったのかは分かりません。

ドラマでは、鬼、美濃、原虎胤を助けたおふくがいたので、

助けられた可能性もあります。

ドラマでは、平蔵が、生き残ったという可能性を、

残してくれたのです。

ただ、キクは、平蔵は、

多くの川中島の戦いで、亡くなった兵たちの思いを

見事に代表してくれたと思っています。

何故なら、川中島の戦いは、

戦国時代最大の決戦だといわれています。

これに比べたら、関が原の戦いとか、

長篠の戦でも、比較になりません。

それは、死傷者の率で考えたら、

分かります。

詳しい数は、分かりませんが、

一説では、武田軍の戦死者4630名、負傷者7500名

上杉軍の戦死者3470名、負傷者9400名、

どちらも、戦死者、負傷者を合わせて、

6割から、7割になります。

はっきり言って、こんな戦いは、

他の戦国時代の合戦でもありません。

戦は、どちらかが、不利になった時点で、

多くの兵が逃げることで、決着がつくのです。

でも、不利だと分かっていても、

武田軍の兵は、逃げませんでした。

信玄公を信じて、

味方が来ることを信じて、

最後まで踏みとどまりましたし、

それは、上杉軍も同じです。

両軍が、最後まで、八幡原で、

踏ん張っていたから、こんなに死傷者が

多かったのです。

だけど、その事は、川中島の土地に、

平蔵のような思いを持ったまま、

兵達がたくさんいることを

教えてくれていると思っています。

川中島の土地には、武田家、上杉家、

両軍の御霊さんたちが、いましたし、

今もいるのです。

ですから、今、信玄公や上杉謙信公、

多くの両軍の武将達が、願うことは、

自分たちのために、戦って、

亡くなった兵達の御霊が、

ちゃんと成仏することだと思いますし、

そのことを、現在の人に、少しでも、

知って欲しいから、

大河ドラマ、風林火山は、2007年に、

1年間という長い期間を通して、

放送されたと思っています。

是非、皆さんも、

そんな平蔵の気持ちを、

ご理解して下さい。

戦をしたくなかったという、兵達の思い、

愛する妻や、子供のいるところに、

必死で、帰ろうとした兵達の思い、

夫が、帰ってくることを信じて、

ずっと待っていた、平蔵の妻のヒサの気持ち、

それを分かって頂きたいと思います。

心の中で、辛かったね。

死にたくなかったのね。

帰りたかったのね

と、川中島をイメージして、

そんな思いを届けてあげて欲しいと思います。

何故なら、そんな皆さんの波動は、

川中島の戦いで、亡くなった御霊さん達に、

確実に届きます。

その時に、多くの御霊さんが、成仏できるのです。

そして、キクが、一年間、皆さんと一緒に、

武田一年日記をとおして、したいことは、

実は、その事です。

そんな亡くなった人達を、意識して、

チャンネルを合わせて、

分かってあげる、

愛してあげる波動を、送りたかったのです。

是非、よろしくお願いします。