∞「武田家と海の済度」∞
しかし、菊が、こんなことを書いたら、武田家と、海の済度、一体、どんな関係があるのと皆さんの中には、疑問を持つ人もいると思います。大体、甲斐や信濃、今の山梨県や長野県には、海はないのではないかと思うと思うのです。
でも、そうではありません。いえ、海がないからこそ、武田家の人達にとっては、海は、生まれた時からの憧れの存在でした。それは、風林火山のドラマを見ている皆さんになら分かって頂けると思います。
何故なら、戦国時代、活躍している大名にとって、海は、どうしても手に入れないといけない存在でした。海がないと、新しい武器、鉄砲も手に入りませんし、いろんな交易もできません。塩一つ、謙信が、信玄に送ったことで分かるように、得ることができません。その上に、陸地で、交易をしようとすれば、いろんな関所などを通らないといけないので、多くの利益を取られてしまうのです。海なら、直接、堺でも、どこにでも行けます。
だから、武田信玄にとって、海は、どうしても手に入れないといけない存在でした。海のある港を得ることによって、いろんな武器を仕入れ、貿易をして、海のない甲斐、信濃をもっともっと豊かにしたかったのです。
それで、信玄は、風林火山のドラマでは、海を得る為に越後を手に入れようとして、上杉謙信と死闘を繰り返すことになりますし、それを残念すると、今川義元のなくなった今川家に目をつけて、三国同盟を破棄し、反対する嫡男、武田義信公を殺してまでも、駿河に侵攻して、とうとう海を手に入れました。武田信玄にとって、港を得て、交易することは長年の悲願でした。海を得ていない時から、船の模型、軍艦の模型さえ持っていたのです。多くの家臣と、海を得ることを夢見ていたのです。
しかし、それは、武田信玄だけの思いではなく、家臣や、多くの兵達の思いでもありました。だって、この当時、甲斐、信濃の人達にとっては、海は、憧れ以外の何物ではありませんでした。国内を出たことのない多くの人達にとっては、海は、生まれてから、一度も見たことのない存在でした。
海は、どれだけ広いのか。どんな匂いがするのか。海水は、塩辛いというが、どれだけ塩辛いのか、なかなか想像することさえ出来なかったのです。ただ、ただ、海は、甲斐、信濃の人達にとっては、憧れの存在だったのです。
だから海のない武田家の兵達は、一目、海を見たかったです。海を感じたかったです。その為に、信玄の元で、駿河に侵攻したのです。そして、今川家を滅ぼして、海を得た時には、心から感動し、その手にした海を守るために、北条氏や今川氏と必死で戦いました。すべては、海を完全に得る為だったのです。
それで、菊は、今回、そんな武田家の御霊のことを、願って海の済度に参加しました。多くの武田家の御霊と、一緒に、一緒に、単純に海に行きたかったのです。あの広い海を一緒に見たかったのです。海の中に入って、冷たい海水に触れたかったのです。海の匂いや海水の塩味を感じたかったのです。それだけでも、武田家の御霊には、本当に嬉しいことですし、感動したことだったのです。
ですから、菊は、久しぶりに、海の済度、武田家の御霊と楽しみました。70人ちかくの済度の仲間と、海を楽しみことで、世界中の海を通して、御霊を願う、慈悲の波動、光を届けたのです。本当に参加してよかったです。きっと、多くの武田家の御霊も、満足してくれたと思います。
人が生まれた時に、持っている性格や運勢が分かります。
これは、はっきり言って、すごいです。
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